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令和7年度事例 県立宇和高等学校

令和7年度は、県立宇和高等学校の学校図書館整備の支援を2回実施しました。

宇和高校では、図書館システム導入のための除籍廃棄資料の選定の協力をご依頼されていました。
今年度は仮設図書館(アイテムえひめ)での運営であったため、読書振興グループ4名で訪問することができました。

第1回訪問 令和7年7月18日

宇和高校は、令和6年度末に図書館システム「お気軽図書館」一式を購入しており、今年度中の稼働を目指しています。その準備として図書館資料の選別を行いたいとのことで、本整備支援事業に申し込まれました。

当日は終業式であったため、図書委員4名と支援員の方2名も作業に参加してくれました。

まず図書館内を見学し、今後の整備支援計画について相談しました。その際、「システムを導入しても現図書原簿は必要なのか」「図書原簿の代わりとなるものは何か」といった質問があったため、当館図書整理グループに確認を行い回答しました。

今回は、除籍予定資料の選定を分類ごとに手分けして行いました。同校では独自の除籍基準を定めていないことから、全国学校図書館協議会(SLA)の基準を参考にしながら、主に昭和期に受け入れられた資料を中心に選定しました。その後、各教科の教員による確認を経て除籍を確定していく流れとしました。資料の確認に時間を要したため、9類については手つかずのまま終了となりましたが、図書委員の生徒も真面目に熱心に作業に取り組んでくれました。

帰り際には、3階の地理教室の半分を利用して魅力推進部が計画している「コギトルーム」を見学しました。西予市森林組合の協力により、教室の半分の壁や床に無垢材が使用され、一枚板のテーブルや手作りの書架も設置されていました。完成はもう少し先になるとのことでしたが、この場所には図書館とは別に、室内で読むための本を配置する予定とのことでした。

第2回訪問はしばらく先になりますが、今回の作業により除籍の方法が理解できたとのお話をいただきました。今後は時間のかかる作業となるため、教員の方々のご都合も考慮しながら、次回訪問までに作業が終了していない場合は続きの作業を行い、除籍の目途が立っている場合はレイアウト変更について相談することとして、今回の訪問を終了しました。

県内の多くの高校と同様に古い資料が多く見られましたが、司書の方が時間をかけて整理を進めることができる環境にあるため、方針が定まれば整備も着実に進んでいくことが期待されます。教員の方々や生徒の皆さんも協力的で、作業を円滑に進めることができました。

〔参考資料〕
全国学校図書館協議会制定学校図書館図書廃棄基準

第2回訪問 令和8年1月28日

前回の訪問では、昭和期に受け入れられた資料を中心に、分類ごとに除籍予定資料の選定を図書委員とともに手分けして行いました。その後、各教科の先生方による確認を得たものから除籍を進めており、随分書架に空きができていました。前回手つかずで終わっていた9類(文学)については、学校側でも判断に迷っている資料がある状態でした。

13時10分から約20分間、図書館の掃除担当の図書委員が数名来てくれたため、まず図書館内のレイアウト変更を行いました。入口付近で視界を遮っていた書架やホワイトボード、机等を移動させ、図書館全体を見渡せる配置としました。併せて、図書の移動をバケツリレー方式で行いました。

図書館を二分している耐震補強用の鉄骨ブレスを活用し、その手前側に生徒の利用が多いと想定される日本文学の小説(913)およびエッセイ漫画(726)を配置することとしました。そのため書架を移動し、使用しない書架は図書館奥に一時的に仮置きしました。

ブレスの後ろ側には、左手前から0類から9類までをNDC順に配架しました。中央に設置されている書架も移動することが望ましいと考えられましたが、資料量の関係から今回は対応が難しかったため、整理作業が一段落した後、2段目に積み上げている棚を移動するよう助言しました。これは耐震対策が施されておらず、資料落下の恐れがあるためです。

図書館後方に設置されている集密書架には古い資料が多く収納されているため、書庫として活用することを提案しました。普段は左右に寄せて中央の通路を広く取り、最奥の書架にも資料を配架して利用できることを説明しました。

今回の整備支援は、図書館システム導入に伴う除籍作業の支援を目的としていましたが、古い資料が多かったため、公開書架の整理作業までで終了となりました。書庫資料まで整理が及ばなかった点は心残りではありますが、まず公開書架の整備を優先する必要があり、やむを得ないと考えています。

教育業務支援員の方が中心となって除籍作業を着実に進めており、図書館システムへの登録とあわせて請求記号の変更も行っていました。大変な作業ではありますが、図書委員に作業をうまく分担しながら進めている様子がうかがえました。

お知らせ

児童図書部門(読書振興グループ)
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